cheri9864のブログ

NEWSへの愛をつらつらしたためる。

もしもあなたと不倫したら case.1 小山くん

お久しぶりの更新で何を書いてるんでしょう。しぇりです。

 

先日twitterにてNEWSに恋しての公式さんが今後どんなストーリーが読みたいかアンケートをとっていました。

どれもそそられる内容でしたが、もう一声欲しい。

 

そぅ、不倫がしたい。

(大声で何言うてんの)

 

おそらく公式ではできないのでね、勝手に妄想しちまえ!ということでここに至るわけです。
 

しかもサクッと終わらせようと思ったらなかなかのボリュームになってしまったので4回にわけて更新します( ◜௰◝ )えへへ

 

どうぞお付き合いください( ◜௰◝ )

 

 

case.1 小山慶一郎の場合

小山さんとは旦那の転勤で引っ越した先のスポーツジムで出会いたい。
 
誰も知り合いがいない土地へ引っ越して数か月、家にこもりがちの日々。
夫とは最低限の会話しかない冷めきった関係。
親や友人に心配をかけたくないので毎日電話する訳にもいかず孤独との戦い。
 
せめて体でも動かそうとジムへ通うことに。そこで出会うのがトレーナーの小山さん。

 

彼の物腰の柔らかさと細やかな気配りですぐに打ち解け、だんだんと彼に会うことが楽しみで通うようになります。


自分より年下で独身の素敵な彼にドキドキしてしまう気持ちを後ろめたく感じながらもトレーニングに励む毎日。
 
そんなある日、家に一人だと気が滅入るので美味しいものでも食べに行こうと隣駅の気になっていたカフェへ。


そこでたまたま小山さんと遭遇。
彼のテーブルには生クリーム山盛りのパンケーキ。
 
「え~、○○さん!?わぁ~恥ずかしいとこ見られちゃったな~。」
「小山さんて甘い物お好きなんですね?体すごく締まってるのに意外です。」
「甘い物大っっっ好きです。だから逆にトレーニングしてないとやばくて。○○さん、今日はお一人ですか?」
「あ、はい。私こっち引っ越してきてから友達とか全然いないので」
「じゃあ、良かったらご一緒しません?…男一人でこれ食べるのって周りの目線がけっこう痛くて…笑」
そんなわけで同席することに。
 
「○○さん、目標スコアまで順調ですね。それに、来たときより表情が明るくなりました。」
「そうですか?実は…こっちに引っ越してから人と会話する機会がなくなって塞ぎ込んでたんです。だからせめて体動かそーってジムに通い始めて。体動かしたり小山さんとお話しするようになってようやく調子が戻ってきたというか…今はすごく楽しいです。」
「そういっていただけるとトレーナー冥利につきます。僕ね、○○さん最近笑顔が増えたな~って気づくたび嬉しいんですよ。だから○○さんが来る日は僕も楽しいです。」
 
屈託のない笑顔でそんなこと言われたら好きになるに決まってるやろがい(怒)
 
「…あ、小山さん、口にクリームついてます…」

「へ!?恥ずかしい~、どこですか?」
「こっちです」

「こっち?」

「いや、反対の…もう少し下の…」

「ここ?」

「あ、もう少し右…ちょっとすいません。」
 
とかいってナプキンで拭いてあげたいよね~。そこで小山さんもドキっとするじゃん~。
 
この日からぐっと距離が縮まって時々一緒に甘い物食べに行ったりするようになります。

 


「なんかいつも付き合ってもらっちゃってすいません。男一人じゃ行けないようなとこが多くて。」
「いえ、私も甘い物好きですし息抜きになるので。」

「ジムのトレーナーとしては失格ですけどね笑。ご主人とはこーゆーところ出かけたりしないんですか?」
「…主人は甘いもの嫌いだし、そもそも仕事人間なので。もうしばらくどこかへ出かけたり夫婦らしいことはしてないです。多分、私のこと家政婦くらいにしか思ってないんですよ。」
「え~もったいない。○○さんこんなに素敵なのに。」
「そんなこと言ってくれるの小山さんだけですよ?…サービストークでも嬉しいです。」
「なに言ってるんですか。僕は真剣にそう思ってますからね?」
「ありがとうございます。」
「あ~信じてないでしょ~。」
 
そんなたわいのない会話が楽しくて楽しくて。
 
「そういえば来週末○○さん誕生日ですよね?」
「あ、はい。そうです。」
「何か予定とかってありますか?」
「いや、旦那はゴルフ接待らしいので特に。ここ3年くらい祝ってもらった記憶もないんですけどね。」
「じゃあ、その日は僕に時間もらえませんか?」
「え?」
「実は僕その日休みで行ってみたいお店がありまして。ちょっと遠いんで、こういう特別な機会でもないと誘えないなぁと思って。」
 
これじゃまるでデートに誘われているみたいで、勘違いしてしまいそう。
頭とは裏腹に高鳴る鼓動。
 
「あ、もちろん家のこととかもあると思うので…大丈夫であればなんですけど…」
「…行きたいです。」
「やった!じゃあ当日は僕、車出すんで。また詳細決めて連絡します!」
 
そんな風に喜ばれるともう勘違いしかできなくなるじゃん…。
 
 
帰宅してクローゼットを漁り、デート用のワンピースを引っ張り出す。
これに袖を通すのはいつ振りだろう。
鏡の前に立つと小山さんが素敵ですねって言ってくれる顔が浮かぶ。

私、小山さんのこと…。
 
 
「来週末、友達が誕生日お祝いしてくれるっていうから出かけてくる。」
「あぁ。」

目も合わさずに返事が飛んでくる。
「(誰とも聞いてくれないんだね)…帰り遅くなるかもしれないから。」
 
 
―誕生日当日-
 
特におめでとうの言葉もなくゴルフへ出かける旦那を見送って二度寝できずに身支度を始める。
入念に体を洗って、ムダ毛のチェックをして…バカみたい。

私何してるんだろう。
 
そう思いながらもいつもより長めに歯を磨いて
気合いが入っていると思われない程度にメイクと髪の毛を丁寧に仕上げて
アイロンをかけたワンピースに袖を通して
くぐる程度に香水をつけて。
 
『小山です!あと5分ほどで着きます。』
 
 
家の近くの公園に向かうと彼は車の外で待っていた。
「あ!○○さん!こっちこっち!」
 
心なしかいつもよりオシャレな彼を見てまた胸が高鳴る。
 
「お誕生日おめでとうございます。あれ?今日なんか雰囲気少し違いますね。素敵です。」
「ありがとうございます。たまたま早く起きちゃって準備時間があったので…。小山さんも今日素敵ですよ。」
「たまたまか~。僕は気合い入れて早起きしてきました。」
 
そんなこと笑顔で言われて恋に落ちないなんて可能なのだろうか。
 
車に乗り込んで目的の場所へ。


一時間ほどで到着したのは古民家を改装したレストランだった。
 
「ここメディアとか出てないのに予約必須の人気店なんですって。料理がすごく美味しいらしくて。」
 

案内された席は整えられた庭が見える半個室。
創作のフレンチはどれも美味しくて顔がほころぶ。
「うま~い!」
「ほんとすごく美味しいね!あ、ごめんなさい。つい。」
「いいじゃないですか。僕のが年下なんで砕けた話し方してくださいよ。」
「でも…」
「いいからいいから。俺…僕もその方が嬉しいです。」
「じゃあ、…遠慮なく。」
「あと、“小山さん”じゃなくて“小山くん”って呼んで欲しいです。」
「え、無理だよ恥ずかしい。」
「だって小山さんってなんか距離感じるじゃないですか。年下なんだし、ね?」
「…小山くん。」
 
はいっと言って嬉しそうにはにかむ顔が愛しくて胸が苦しくなる。
この時間がずっと続けばいいのに。
 
食事を終えて近くの砂浜を散歩する。

 

 

波打ち際ではしゃぐ彼も砂に落書きする彼も可愛くて眩しくてそれと同時に罪悪感と背徳感が押し寄せる。


これ以上好きになってはいけない。今日だけ。これは誕生日に訪れた夢の時間。
 


しばらく散歩したり雑貨屋さんを覗いたりして海沿いのカフェへ。
いつのまにか沈みゆく夕日を見ながら生クリームたっぷりのパンケーキを頬張る。
 

 「夕陽きれいだね。」
「うん。あ~ぁ、あっという間だなぁ。」
「ほんとに。小山くんのおかげで久しぶりにこんな楽しい誕生日過ごした。本当にありがとう。」
「俺…僕の方こそすっごく楽しかったです。ありがとうございます。」
「ふふ、俺でいいよ?その方が言いやすいんでしょ?」
「すいません…気ぃ抜くとつい出ちゃうんですよ。○○さんといると落ち着くというか、素になるというか。じゃあ、お言葉に甘えて。」
 
その時店員さんが華やかなろうそくに火のついたミニタルトを運んできた。
プレートにはHappy Birthdayの文字。
 
「すいません、ささやかですが。改めてお誕生日おめでとうございます。」
そう言って彼に手渡されたのはミニブーケと小さな紙袋。
袋の中にはかわいいパッケージの紅茶の詰め合わせ。
 
「何がいいのか分らなくて僕のおすすめの紅茶店のセットです。形に残らない物の方がいいのかと思って…。」


少しバツが悪そうな彼の顔を見て胸が痛む。こんな表情させたいわけじゃないのに。
 
「気使わせてごめんね。紅茶好きだから嬉しい。お花も…久しぶりにもらったもん。すごく嬉しいよ。」
「よかったぁ~~~!」
 
今度はホっとしたような表情を見せる彼。
あぁ、どうしよう。私この人が好き。
 
パンケーキとタルトをたいらげ店を出るとあたりはすっかり暗くなっていた。


「今日はもう夕飯いらないくらいお腹いっぱいですね。」
「ほんとに。もう何にも入らない。」
 
そろそろこの夢のような時間も終わってしまう。
 
「…せっかくだから少しドライブしていきません?」
 
彼の提案で海沿いをドライブすることになり心が弾む。もう少しだけ一緒にいられる。
 
しばらく走って展望台の駐車場へ車を止めてしばしの休憩。
ドライブ中はなんてことない会話ができたのに急に何を話したらいいのか分らなくなる。
 
彼も同じ気持ちなのか少しの沈黙が続く。
 
「○○さん。」
「はいっ。」
「はは、そんな緊張しないでくださいよ。あの…これから僕のいう事は○○さんを困らせるかもしれません。先に謝っておきます。ごめんなさい。」
 
そんな優しい顔で謝られたら泣いてしまいそうになる。
 
「俺、○○さんが好きです。結婚している方にこんなこと言うのは本当に非常識だし、困らせてしまうのも重々承知です。でも、俺の前でたくさん笑ってくれる○○さんを見てたら“この笑顔をずっと見ていたい”って“俺だったら寂しい思いさせないのに”って思っちゃって。なんで一番近くにいる人が俺じゃないんだろうって。…勝手なこと言ってごめんなさい。」
 


「…私のほうこそごめんなさい。いけないと分かってるのに小山くんといると楽しくて、つい甘えてしまって。好きになっちゃダメって思ってたのにやっぱり好きで。最低だよね。そんな悲しい顔させたくないのに…私のせいでごめんなさい。」
 
彼の目を見るのが怖くてうつむいていると彼の手が伸びて優しく手を握られる。


「謝らないでよ。俺が勝手に好きになったんですから。」


そう言って彼は眉尻を下げて優しく微笑んだ。
いつだってこの人は優しい。愛しい気持ちが溢れてしまう。
 

 

「…俺ガキだから本当はすげー独占欲強くて。本当は○○さんのこと独り占めしたくてたまんないの。」

 

いけないと分かってるのにどうして私は今嬉しいんだろう。

言葉が見つからなくて彼を見つめる。

 

「…そんな目で見られたら帰したくなくなっちゃうよ。」
「私も…本音は帰りたくない…です。」
「ずるいな〜。そんなこと言われたら無理にでも帰したくなくなるじゃん。本当に帰さないよ?いい?」
 
無言でうなづくと同時に彼が運転席から乗り込むようにしてキス。
そしてそのまま私のシートベルトを器用にセットした。
 
「俺が運転してる間に、外泊の連絡は済ませておいてください。」

そう言って彼はアクセルを踏む。
 


『今夜は友達の家に泊まるので帰りません。』
 

そして私はそっと薬指の指輪をはずした。
 

 

 

 

っっっっかぁーーーーー!!

 

けしからんね!不埒だね!

でもね!好き!!!!!(落ち着け)
 

 

この後のことは皆様ご自由に妄想を広げてください…

不倫の結末なんて大体がバッドエンドだけど一瞬の幸せを味わいたいのよ…

 

というわけでこんな調子であと3人分頑張ります。

次回は増田さんです!!重たいです!!

 

何卒お付き合いくださいまし〜( ◜௰◝ )